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第56回 スカイライン・クロスオーバー
四駆か、それなら仕方なかんべぇ!

 以前からスカイラインベースのSUVが国内販売されると、そんな噂が流れていた。 その噂は事実だった。 「四駆か、それなら仕方なかんべぇ!」とばかりに、御殿場周辺で行われた試乗会に出かけてきたる。 <続きを読む>

 
[MOVIE] WERIDE チャレンジ三宅島'08 モーターサイクルフェスティバル
[MOVIE] チャレンジ三宅島'07 モーターサイクルフェスティバル-1

[MOVIE] チャレンジ三宅島'07 モーターサイクルフェスティバル-2

継続を願いたい…。素直にそう思う三宅島のオートバイレース。形になるまで、何年かかかるだろう。格好がつくまで、石原都知事に続投を是非ともお願いしたい。モータースポーツファンの本音であります!!

 11月16、17日の2日間、かねてより噂の三宅島モーターサイクルフェスティバルが行われた。
  オートバイファンにとっては、どんなイベントか、今後に繋がるのかと興味のあるところだろう。で、行ってきました、どんなものかと……。
  島の随所に「頑張ろう三宅島」のノボリが掲げられ、何かことが起こりそうだというムードが溢れていた。
「まさか、嘘でしょ。石原知事の肝いりとは言え、三宅島でマン島レースみたいなことは無理ではないのかなぁ……」
  レースなのか、競技なのか、それともデモンストレーションなのか。そんなはっきりとした確証こそないが、レース開催は無理ではなかろうかというのが、オートバイ関係、レース関係者達の意見だった。
  島を巡る1周の道路はあくまで日常生活道路。ここでマン島のようなレースを開催するとなると、道は広くないし逃げ場はない。事故でも起きたら緊急車両が走れる道はない。   それに、レーシングマシンが公道を走るなんて常識外、とんでもないことだ……。
  じゃ、北海道のラリージャパンはどうなんだ! と、そんな声も出るだろう。
  だが、三宅島は瀕死の状態である。あの噴火以来、島をあとにした人々は半数以上が島には戻っていないのである。
  雄山はこの日も噴煙を立ち昇らせていた。
「何とかして、三宅島を復興させたい。新しい何かを作らねば……」
  そんな思いから、石原都知事の頭の中にマン島TTレースが閃いたのだろうか。
                     ※
  島の西部、阿古地区にはレーシングマシンのデモ走行エリア。
  その反対側、坪田地区の飛行場で滑走路を使ったドラッグレース。
  それぞれに開催された。
                     ※
  周囲に鳴り響く、かつてのレーシングマシンのエキゾーストノートと、独特のオイルの焼けた匂い。浅間を走ったトライアンフ。マン島を走ったファクトリーマシンが……。
  当然、その当時、これらのマシンを操ったライダーが、あの日を思わせるいでたちで走る、走る、走る……。
「すごいね、わたしゃ、初めてみたよ。あれがレースのバイクかい?」
  驚きの声を発した、地元婦人会のオバチャンは、サトイモの煮ッころがし、味噌おでんを作る手を休めて、バイクに見入る。

 目の前を走り去るレーシングマシンを目で追い、声援を送る村人も少なくはない。
  このフェスティバルを見に、三宅島を訪れた観光客は700人とも800人とも。
「ひさしぶりの賑わいだ、嬉しいよ。石原さんが島の将来を考えてくれたことだ。反対だって人もいるけど、わたしは大賛成さ!」
  味噌おでんのたれを作っていたおばちゃんが言った。
  噴火やらガス噴火の影響で、いまだ復興が進んでいない三宅島。阿古地区のメイン会場の後方には58年の火山噴火で半分以上が火山岩に埋め尽くされて小学校。地面を覆いつくした、真っ黒な火山岩は当時の恐怖を思い出させる。
  ガス噴火で噴出した火山性ガスは三宅島に大打撃を与えていることがよくわかる。木々は立ち枯れ、まるで山の白骨化。
  そして日に何度か、ガス注意報が村役場から放送される。
「××地区。ガス濃度が×パーセント。注意してください……」
  島の人にとってガス注意報は日常茶飯事。ところが取材に訪れた人間にとっては衝撃、驚愕である。

 さて、モーターサイクルフェスティバル。
  阿古地区の道路を封鎖して行われたツーリストプロは阿古地区の公道を一時的に封鎖し、そこをレーシングマシンがデモンストレーション走行するというものだ。
  その昔、浅間火山レースに出場したマシン。マン島で走ったマシンやら、往年のモータースポーツシーンで活躍したマシンとライダーが、時速70キロと上限速度を守って駆け抜けた。
「あんなオートバイが、三宅でレースするなら面白そうだ。いつも使っている道でレースなんかできるのかね……」
  名物のクサヤを焼く手を休めて、模擬店のオバチャンが走るバイクを目で追う。
  道路の端で、それらのバイクを見守るオジサン、オバサンも少なくない。
「久々にお客さんが多くて、民宿がいそがしいって人は、見られないね、残念だ……」
  と、そんな声も聞かれた。

 一方、閉鎖中の飛行場で行われたドラッグレースにも観客が多く訪れた。
  いわゆるゼロヨンレースである。静止スタートから一気に加速、400メートルを何秒で走り抜けるか。阿古地区のイギリススタイルのモータースポーツに比べ、ショウアップされたアメリカンスタイルのモータースポーツ……。
  この先、三宅島にモータースポーツとして根付くなら、ゼロヨン加速を競うドラッグレースより、マン島スタイルではないだろうか。モータースポーツファンとしては期待してしまう。

Written by 西村 光生

チャレンジ 三宅島 モーターサイクルフェスティバル
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