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第56回 スカイライン・クロスオーバー
四駆か、それなら仕方なかんべぇ!

 以前からスカイラインベースのSUVが国内販売されると、そんな噂が流れていた。 その噂は事実だった。 「四駆か、それなら仕方なかんべぇ!」とばかりに、御殿場周辺で行われた試乗会に出かけてきたる。 <続きを読む>

 

第1回 ホンダ、クロスロード
CR−Vの弟分というべきか。それともストリームの従兄弟か。ホンダが放ったブランニューモデル、クロスロードは団塊世代ジュニアを狙った多目的日常車というのだが、SUVファンにとってもミニバンフリークにとっても、イマイチ五感を刺激してくれない。あまりのも優等生の八方美人。そんな娘が学生時代に一人や二人はいませんでしたか? あなたのまわりに……。もっと毒と刺激が欲しいなぁ!

SUVなのかミニバンなのか。そこんトコ、はっきりしない。 残念!!
何とも、表現の難しいクルマがホンダから登場した。左右前後から眺めると、とにかく、四角張ったクルマである。その名はクロスロード。コンセプトは「アクティブ・ライフ・ナビゲーター」意とするところは、日常をともに行動する相棒といったところなのだろう。つまり、クロスロードがあれば、なんでもかんでもコト足りるという狙いである。果たしてそうなのだろうか? クルマとして肝心な見た目はいかがなものか……。
4WDが設定されていることはSUVなのか。スタイル的にはSUV。しかし、見方によってはハナの突き出たミニバン的。これはキャビンの広さを強調し、角ばったボディで居住性の豊かさを外観でアピールしているかのようだ。

ボディデザインの角か、丸かは、人によって好みの分かれる部分だと思う。
  室内をのぞいてみると、運転席周辺は、外観の見た目以上にタイト。ドンと広いという印象ではない。3列シートを備えているが、3列目シートはあくまで緊急用。となると居心地のいいのは2列目。乗降性もいいし、着座感も余裕がある。角ばったボディはヘッド&ショルダースペースに空間が確保され圧迫感はない。感覚的にはストリームとステップワゴンの中間といった印象の室内サイズであろう。
クロスロードに搭載されるエンジンは103kwと174N・mを発生する1,8Lと110kwと190N・mを発生する2Lエンジンの2種。それぞれにFFとワンウエイカムを装備したリアルタイム4WDが設定されている。

オススメは4WDモデル。1,8Lエンジンで不満なないな……。
走りだしてみると、ブランニューモデルのクルマなのに、ステアリングを通じて「おお、これは!」という感動がない。いままであったクルマと大きく違うという新鮮さが感じられないのだ。ただ、運転がしやすいクルマだということは感じるが、それ以上ではなかった。走行フィールは、間違いなくホンダのクルマであることを訴えているのだがクロスロードだからという味わいが、伝わってこない。
それはともかく、クロスロードの乗り心地は2リッタークラスのSUVとしてみるとSUVとしての重厚な部分が欠如している。室内騒音、路面からの入力のかわし方が格下のリッターカー的。1、8L FFモデルの場合、言い方を変えれば軽快で軽妙ということになるが、車両価格が200万円に迫ろうというクルマのそれではない。特にリヤサスから伝わる路面フィールは乗用車というより、お仕事用のクルマ、商用車的に感じられるのだ。
一方、2Lエンジン4WDモデルはリヤにデフを装着しているせいなのだろうかFF車より乗り心地、走行性と言う点でSUVイメージを感じ取ることができる。全体的に落ち着いた走りを見せてくれるようだ。
一般的なユーザーが疑問に思う「どっちがいいの?」という素朴な疑問。これが動力性能についてであるなら、答えは「1、8Lで十分だね。4WDなら問題ないよ!」と答えられる。うまいこと乗り心地と動力性能を成立させている。2Lエンジンモデルの場合、クロスロードとしては贅沢なクルマといえるだろう。エンジン排気量の差は200ccでしかないが、パワーとトルクに余裕があって、その余裕こそが贅沢ということができるだろう。特に高速道路の追い越し加速は余力の世界だと感じられるからだ。

クロスロードは見た目でいえばSUV。ところがミニバン的でもある。日常車として多目的に使える相棒という部分にこだわりすぎたのだろうか、クルマとしては八方美人だ。SUVであるようだが、中途半端。ミニバン風でもあるが事実上3列目シートはちょい乗り用。これも半端だ。日常性を強調するあまり、欲張りすぎ。できるなら、3列シートの装備をなくして、広いラゲージスペースを、もっと有効に使えるほうが日常的な相棒として使いやすい、本当の意味での多目的日常車になると思う。
クロスロードのメインターゲットユーザーは団塊世代ジュニアだという。クルマの装備、運転のしやすさ、性能などなどクロスロードの性格を判断すると、本当のところはズバリ、団塊の世代を狙ったファミリーカーではないのだろうかと、そんな気がしてならない。

Written by 西村 光生

次回もお楽しみに!
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