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第56回 スカイライン・クロスオーバー
四駆か、それなら仕方なかんべぇ!

 以前からスカイラインベースのSUVが国内販売されると、そんな噂が流れていた。 その噂は事実だった。 「四駆か、それなら仕方なかんべぇ!」とばかりに、御殿場周辺で行われた試乗会に出かけてきたる。 <続きを読む>

 
第8回 トヨタ プレミオ&アリオン
「♪ブルー、ベルベット〜」と、しっとりとした歌声とともに始まるプレミオのCF。そして父親のクルマを息子が借りるというアリオンのCF。
ごく普通の、けして目立たないクルマ。それを「ちょっといい感じのクルマだな」と思わせるトヨタ……。いわゆるオーナードライバーをターゲットにしたクルマほど、評価は難しい。評論しずらいクルマを無理矢理にレポートしてみよう。

平凡だけど、いいんだコレが……。
ズバ抜けた性能とか、やたらとカッコいいとか、プレミオ&アリオンはそんな突出した魅力があるクルマではない。普通のありふれた4ドアセダンだ。
若い女のコが「キャー、ステキなクルマね」とか、交差点で停まったプレミオやアリオンに熱い視線を投げかけるようなクルマではない。残念だけれど……。
ボディデザインは、実に今どきの空力重視のノッペリとして全体的にボリュームを感じさせるものだ。
コマーシャルでもわかるように、プレミオは大人の上質な5ナンバーセダンとしての落ち着きを感じさせている。また「大人の品と質」を強調し、雑誌や新聞で展開されている広告は小道具に凝り高価な椅子や数万円もするワイングラスで大人のクルマをイメージづけている。一方、アリオンは、親父と息子の仲のいい関係で躍動感を前面に出した雰囲気がある。両車とも平凡+アルファの付加価値といったとことだろう。
因みにプレミオの広告に使われた小道具の椅子はキタニ製。一脚で70万円。取り扱いは高島屋。問い合わせ殺到状態だと聞いた。驚きの事実だ。ひょっとして4人分だと、クルマより高いという計算か?。

思わず「ヘェー」と言いたくなる室内の余裕
プレミオ、アリオンとも室内に収まると外観以上の広さがあり、室内の広さは予想を超えるものだ。特にリヤシートのヘッドスペースに余裕があって、圧迫感を感じない。
フロントシート運転席は運転する者を「急げ!」とばかりに駆り立てるような雰囲気は一切ない。メーター類も見やすさを優先したデザインで、センターコンソールのスイッチ類も明確で扱いやすい。このあたり、趣味で乗るクルマとははっきりと一線を画している。
また、前後左右の見切りのよさも、このクルマを使いこなすドライバーにはありがたい配慮といっていいだろう。全体的に落ち着きのあるデザインは飽きのこないものと判断できる。言い方を変えれば「長い付き合いができるクルマ」なのである。

エンジンは1、8リッターと1、5リッターの2種類。 
その走りだが、走り出した途端に感じる静粛性の高さは、5ナンバーセダンの領域を超えた、確実にワンクラス上を思わせる。また、1、5リッターエンジンモデルもその動力性能に不満はない。無段階変速スーパーCVTによる加速はスムーズで、キッチリと加速してくれる。1、8リッターエンジンはトルクがある分、加速、クルージングとも余裕があることはいうまでもない。
プレミオ&アリオンは走りがどうの、コーナリングがどうのと言う前に、大人のクルマとして十分に満足できる性能と質感を与えられたクルマなのである。
この辺りの味付けは、さすがはトヨタと言わざるを得ない部分だと思う。正直言って、いいクルマだ。可も無く不可も無い。文句のひとつもいいたいところではあるが、運転に慣れているドライバーも、運転はタマにしかしないというドライバーにも不満を与えないクルマなのである。
今秋には2リッターエンジンモデルも追加されるというが、敢えて言うなら贅沢を抜きにして1、8リッターで十分ではないかと思わされた。
「誰もが、そこそこに満足できるクルマ」というのは、あるようで無いものだと思う。
プレミオは全国のトヨペット店、アリオンは全国のトヨタ店で販売されている。

Written by 西村 光生

次回もお楽しみに!
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