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第56回 スカイライン・クロスオーバー
四駆か、それなら仕方なかんべぇ!

 以前からスカイラインベースのSUVが国内販売されると、そんな噂が流れていた。 その噂は事実だった。 「四駆か、それなら仕方なかんべぇ!」とばかりに、御殿場周辺で行われた試乗会に出かけてきたる。 <続きを読む>

 
第14回 トヨタ イスト
○○ニストに○○ニスト。さらに○ディストに○○ヒスト。その他にもヒストやニストも色々とあるけれど、今度のイストはフトメニストか!!
個性的な(?)コンパクトカーとして05年に登場したイスト。当時のウリは「上質でお洒落……」だった。印象としては風変わりなクルマだったと記憶している。
ところがどうして、このクラスのクルマが続々と登場し、何が何やらわからなくなってきた。5年ぶりにフルモデルチェンジを受けたイスト。おや、まぁ、大きくなっちまっていた。3ナンバーでコンパクトとは……。それは無いんじゃないの、日本のコンパクトなんだからサ!!

全幅1725ミリでコンパクトとは?
2代目となったイスト。見た目はハッチバックでありながらSUV的にも思える。トヨタ車のデザインフィロソフィである「活き活き、明快!」という、その流れは十分に感じ取れるのだが、兄貴分のブレイド、オーリスや弟分のビッツにも似ていると思う。よほどイストにこだわりを持ったトヨタ車ファンには、どれも同じクルマに見えるだろう。
コンパクトクラスとは言いながら、堂々の3ナンバーボディとなったニュー・イスト。旧型に比べどれほど大きくなったのか。全長は3930ミリに抑えられているが、フロントで30ミリ、リヤで50ミリ拡大されたワイドトレッド化により全幅は1725ミリ。コンパクトとは言いがたいボディサイズとなっている。「だらしなくワイドボディになっちまったなぁ!」というのが正直な見た目の印象である。

エンジンが3車種、4WDの設定は1.5リッターのみ…… 
ニュー・イストの車種展開は3車種。97kw(132ps)の1.8リッターモデル180G。
80kw(109ps)1.5リッターの150G、76kw(103ps)1.5リッターの150X。
180Gは4A/Tを与えられ2WDのみ。150Gと150Xはエンジン出力の違いがあるがトランスミッションはCVTで2WDと4WDが設定されている。
それでは早速、走りの印象をお伝えしよう。最初は150X、76kw発生のエンジンを搭載した4WDだ。
室内はスポーティさを強調したデザインでまとめられ、タコメーターとスピードメーターを同心円に集約したコンセントリックメーターが目を引く。ちょっと気になるデザイナーの遊び心が伺えるが、原付スクーターのメーターを思わせるフシがある。ステアリングホイールもグリップが太めの3スポークの小径タイプでスポーティさを演出している。
スマートエントリー&スタートシステムの採用でエンジンはスタートスイッチのボタンを押す。「本当かい?」といいたくなるほど静かでエンジンはスタートする。
これまた、スポーティさを演出したゲート式シフトレバーをDにシフト。発進加速は滑らか過ぎるほどだ。しかし、どうにも瞬発力がない。2WDに比べ約60kgほど車重が重いせいなのか、このクラスのコンパクトカーとしてキビキビ感がない。スムーズではあるがシャープさに欠けた、もったりとした印象だ。
イストの4WDシステムはアクティブトルクコントロール4WD。通常路面では4WDであることをまったく意識させない。その一方、スリッピーな路面では、確実に4輪が駆動力を発揮してくれる。人間の感性にあった4WDだと思う。装いはスポーティだが、その動力性能というと、魅力的なコンパクトというより、実用重視のコンパクトカーだと判断していいだろう。

キビキビ感に期待するなら1.5リッターのFFがベストか?
イストらしいイストを求めるなら80kwエンジン搭載の150Gがいい。コンパクトクラスならではのキビキビ感とシャープな動力性能を備えているからだ。
4WDに比べて軽い車重と150Xよりトルクに優れたエンジンはベストなマッチングといっていいだろう。コンパクトカーらしさを随所で発揮してくれ、それこそ手足として使えるクルマだ。また、今回からバリエーションに加わった1.8リッターエンジンモデルはイストの中では高級グレード。「さすがは1.8リッターエンジンだな!」と思わせる余裕と、4速A/Tはドライバーに違和感を与えることなく、軽妙な走りを披露してくれた。
だが、面白みという部分で魅力に欠けていることはいがめない。

近頃ではガソリン価格が急騰。メーカーエンジニアは如何にして、燃料を無駄食いしないエンジンを作るかとやっきになっている。そんなことから走りを楽しめるクルマとなると、そうはない。イストを次期候補としているコンパクトカーファンは、やはり燃費や環境でエゴイストにならざるを得ないかも知れない。

Written by 西村 光生

次回もお楽しみに!
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