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第56回 スカイライン・クロスオーバー
四駆か、それなら仕方なかんべぇ!

 以前からスカイラインベースのSUVが国内販売されると、そんな噂が流れていた。 その噂は事実だった。 「四駆か、それなら仕方なかんべぇ!」とばかりに、御殿場周辺で行われた試乗会に出かけてきたる。 <続きを読む>

 
第15回 ニッサン エクストレイル
どこが、どう違うのだ。これでフルモデルチェンジなのか?
どこから眺めても、新鮮な印象がない。
「フルモデルチェンジって言われてもな!」
ついつい、思わず、そういいたくなってしまう新型エクストレイル。いわゆるシルエットクイズなるもので判断すれば、どっちが新でどっちが旧なのか、見分けがつきにくい。
精々、マイナーチェンジ。これが新型エクストレイルを見た、正直な印象だった。

だから、どこが、どうなのよ!!
新型エクストレイルの開発に関わったヒト、旧型エクストレルオーナーなら、一目で違いはわかるだろうが、見た目で違いが指摘できない。まぁ、顔が違う、リヤランプが違いと、その程度の違いは見当がつく。新型エクストレイル開発関係者の話に寄れば、二百数十箇所の部品が新しくなっているというのだ。
思わず「本当かな?」と……。
エクストレイルのコンセプトは「使い倒せるSUV」である。それは外観をみてもわかる通り、気取りはない。言い方を変えれば「カッコいい。ステキなクルマじゃない!」と、若い女のコが飛び跳ねて、手を叩くようなクルマでもないし、SUV好きのオッサンが「これはいいわい。今度はコレにするか!」と、膝を叩いてカタログを欲しがるような高級なクルマでもない。はて……。新型エクストレイルを前に、開発技術陣は熱っぽく説明を開始した。ところが「一体、どこがそんなに旧型と違うんだ。これは乗ってみるしかない……」と、その気にさせられた。 
エクストレイルに設定されるエンジンは101kw発生の2リッター4気筒と125kw発生の2.5リッター4気筒の2種類。トランスミッションは2リッター車に6速マニュアルとエクストロニックCVT。2.5リッター車には6速マニュアルモード付エクストロニックCVT−M6が設定されている。4WDシステムはオールモード4×4の進化型オールモード4×4@が搭載されている。
インテリアは使い倒すクルマのイメージが強調され、エクストレイルの売りであるポップアップステアリングもワンアクションで跳ね上げが可能と操作性が向上。フル防水の内装も進化をみせている。

結構イケるな。新型エクストレイルは!オフの走りは高評価を与えよう。 
試乗に供された2リッターモデルで走りだす。乗り心地というか、コーナリング姿勢が旧型に比べ、安定している。まるでショックアブソーバー電子制御されているかのような安定を見せる。ところが、この部分はデュアリスに採用されているザックス製のショックが効果を発揮。ワインディングでは軽快な走りを見せてくれる。
一方、オフロードの走りは確実に旧型以上の走破性を発揮する。新たに装備されたヒルスタートアシストや下りで有効なヒルディセントコントロールは、その効果を知ると「なるほど便利な装備!」と関心させられる。ところで、エクストレイルはSUVではあるが、クロスカンロリーカーではない。つまり4WDとは道なき道を走破することが得意技というクルマではない。ところが、誰でもが簡単にできるというわけではないが、重量級のクロカン相当の走破力を備えたと見た。オールモード4×4@はオートモード時、前輪の滑り出しに対してタイムラグを感じさせずに後輪にトルクを伝えるし、ハンドル操作やアクセル操作に対してもコンピューターのキメ細かい制御で適切なトルク配分を行ってくれる。間違いなく「使えるSUV」に進化したといっていいだろう。

個人的な意見を述べるなら……。
「新鮮じゃねぇな!」この声に対して、開発関係者は「違いますよ、旧型と比べればその差は明らか……」と答えてくれた。ところがユーザー心理としては「誰の目にも新鮮で明らかに新しい!」と感じるクルマを求めているものだ。
エクストレイルはデビューから7年目。ここで一発、ドテッ腹に風穴を開ける勢いの新型登場を期待していたのだが、それは裏切られた。どうにも旧共産圏の軍事的に弱い国の軍用車的に、私の目に映る。クロカンではないという部分を強調するなら、古い映画の話になるがGIジェーンのような艶っぽいタフさを演出して欲しかった。
新型エクストレイルは姿、形は別にして(これは好み、趣味の部分だからね)上手くまとまった、使えるSUVであることは間違いない。
価格は4WDの2リッター、20Sで215万2500円から。お勧めできる2.5リッターの25Sで231万円。お買い得なSUVではないだろうか。

Written by 西村 光生

次回もお楽しみに!
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