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第56回 スカイライン・クロスオーバー
四駆か、それなら仕方なかんべぇ!

 以前からスカイラインベースのSUVが国内販売されると、そんな噂が流れていた。 その噂は事実だった。 「四駆か、それなら仕方なかんべぇ!」とばかりに、御殿場周辺で行われた試乗会に出かけてきたる。 <続きを読む>

 
第23回 レクサス IS
キサス、キサス。キサスではないけれど、♪レクサス、レクサス。レクサス。
 一目見て、圧倒されるクルマがある。レクサスもその中の1台に数えられるクルマだ。
堂々とした、たたずまい、それに塗装のよさは間違いなく一級品だと思っている。
 乗るたびに何か、驚きを与えてくれるレクサス、何だかわからないが、頂点を極めたとそんな気にさせられた。
 この秋、レクサスGSがマイナーチェンジを受けた。さらに、LS460、IS350、
IS250。加えてSC430の一部変更も実施された。

レクサスGS
  レクサスGSは正真正銘のグランド。ツーリング・サルーンである。
  それも飛びっきり高級なモデルといって間違いはない。ボディのデザインが好きか、嫌いか。これは個人的な趣味の問題だからツベコベはいわない。
  フロントグリル、フロント・リヤバンパー。アルミホイールのデザイン変更。サイドターンランプ付ドアミラーの採用。ハイブリッドモデルにはハイブリッドを象徴するブルーのエンブレム、ロゴをヘッドランプ、リヤコンビネーションランプの装着と、今回のマイナーチェンジでは外観に手が加えられている。
  ところが、GSの運転席、室内に収まってみると、その調度、品質の高さ、贅沢さには驚かされる。
 高級、上質とされるヨーロッパのセダンに比べて、一歩も引けをとらないどころか、完璧にその上を行っている。
「レクサスって、ここまでやっちゃうんだ……」と、驚愕である。
  ハイブリッドエンジンモデルのベーシックモデルGS450hの価格は683万円。
  トップグレードのバージョンLは783万円。価格的な面から見ても、ユーザーには一言の文句を言わせないという、満足感に満ち溢れている。

ズバ抜けた高性能ぶりは、V8サウンドの演出にあり……
 気になるのは、走行性能。走り出した途端、ステアリングを通じてGSは「私って、大人のクルマですから……」と、運転者に訴えかけるような、そんな雰囲気が伝わってくる。
  室内は高い静粛性が保たれ尽きることないラグジュアリー感にあふれている。
  ところが、加速するとエンジン回転で3千を超えた辺りから、室内に心地いいハイテクチューンとでも言ったらいいのか、V8サウンドが響く。これは隠れたサウンドチューニングとでも言ったらいいのか、けして迷惑でも耳障りでもない、クルマを操っているという心持にさせてくれる音である。
  そして、そのエンジン回転領域を、クルマを停めて確かめてみると、車外音はあくまでも静かなのである。
「やるなぁ、レクサス!」の心境にさせられた。
  8速A/Tに、オプションではあるがアクティブスタビライザーサスペンションの走りは驚くほど快適。しかし、ここまでクルマを高級に、そして贅沢にしてしまって、この先、レクサスは何を目指しているのだろうか。レクサスの究極が、まるで読めない。

レクサスIS350/IS250  一部仕様変更
 後席足回りスペースの拡大。フロントシートのバックボード形状変更。これにより後席の膝前スペースが+20ミリ、シート下つま先スペースが+4〜13ミリ拡大。
フロントシートバックポケットをボードタイプから伸縮タイプへ形状変更。
ステアフィールの改善
そのほか、ホイール色変更、照明付スカッププレートの変更、コインホルダーの追加が行われた。


レクサスIS350/IS250  一部仕様変更

 ボディカラーの設定変更。ベージュメタリックを追加設定。プレミアムベージュの設定廃止。
照明付スカッププレートの変更。

Written by 西村 光生

次回もお楽しみに!
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