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第27回 JAIA、ジャイアと読む!
毎年恒例、JAIA試乗会にMSTV初参加!!
2月5、6、7日の3日間。大磯プリンスホテルは輸入車109台に埋め尽くされた。
JAIA、ジャイアと読む。一体、何のことやら……。
外国車輸入商組合を、英語で表記して、その頭文字がJAIAとなる。
で、さらに「それって何?」ということになると、クルマ業界、雑誌業界では輸入車の一気試乗会を意味する。
毎年、2月。まだ寒い、冬のまっただ中、その試乗会は神奈川県の大磯。大磯プリンスホテルで3日間行われる。今年も例年同様3日間だった。ところが天気はあいにく、クルマを試乗するには不向きだった。
さて、このJAIAの試乗会は、何と今年で28回目。つまり28年間、ずっと続けられているのである。これは凄いことだと思う。
試乗会場に集結したクルマは軽く2千万を超える超高級車から日本車のライバルとなるであろうと推測できる価格帯のクルマまで109台が集まった。
とはいえ、輸入車が売れまくっていた時代、そしてクルマが売れていた時代、JAIAの試乗会は景気がよかった。ところが近年、あの賑わいは何処へやら。イマイチ、パリっとしていない。やはり、景気のせいであろう、情けない……。
それはそれとして、人気車種には試乗希望が殺到し、試乗希望者は抽選となる。 試乗時間は1枠45分。なかには2枠90分試乗可能なクルマもある。
MSTVとしては初参加、どのクルマを試乗するか、大いに迷った。どうがん張っても1日に乗れるのは5台。しかも45分の試乗時間の間に撮影もしなければならない。
好天に恵まれ2枠分の試乗時間が与えられたとしても、大磯から西湘バイパスに乗り、箱根路へ。高速を試して、ターンパイクでワインディングを走る……。途中で撮影でもすれば、時間はギリギリ。ただただ、かっとンで、それで試乗レポートで能書きを垂れるのだ。プロの仕事、プロの技といえばそれまでのこと。だがしかし、90分の試乗で何がわかる。その半分の試乗時間、45分になると、それは正しいなのかと疑いたくなる。しかし、多くの自動車評論家は、それをこなすのである。
注目は新エンジン
フォレスター専用に開発された2リッターDOHCながらレギュラーガソリン仕様。148psのパワーと19,5kg・mのトルクを発揮。この時期、文句なしに嬉しい配慮といいたい。吸気AVCS、新設計インテークマニフォールド、等長等爆エキゾーストシステム、ツインマフラーの採用と燃費向上に繋がる新開発がテンコ盛り。それでいて低、中速トルクに優れ扱いやすく、同時に10・15モード13,8km/Lを実現。それもライバル諸車がCVTや多段化ATを備えているなか、4A/Tでの実現である。5M/ Tに至っては14、0km/Lと大した数値だ。
その一方、ハイグレードモデルに搭載されるターボエンジンは空冷インタークーラーを備え、230psのパワーと32,5kg・mを発生しつつ、13、0km/Lと、低燃費を達成した。
※
世界各国で生産、販売されているクルマ、それを日本で輸入販売している業者が、自慢のクルマを大磯に集結させて、雑誌記者、編集者、自動車評論家に乗ってもらい、それを記事にして新聞、雑誌に掲載してもらうのが目的である。
それなら、雑誌社や新聞社にクルマを貸し出し、それで新聞、雑誌紙上で記事にしてもらうほうがいいのではないかと思われる。
しかし、人気で黙っていても売れるクルマはいいのだが、少量しか輸入しない業者にしてみると、ジャイアの試乗会は、雑誌に広告を打つ以上の効果があるという。
今年も高性能車2台を出していた某インポーターに寄れば、これまで色々なことがあったけれど、ここで試乗してもらえれば必ず新聞や雑誌に掲載されるから、広告よりも効果があると、そんな話をしていた。
MSTVに与えられた試乗日は初日。前持って申し込んでおいた「華やかなるクルマ」の抽選にはもれてしまい、2次、3次候補のクルマが用意されていた。
それにしても、今年は地味だ。華々しいクルマは少ない。時代と景気を反映しているということなのだろうか。
MSTVのプログラムはダッジのアベンジャーSXT、ジープのパトリオット・リミテッド。そしてBMW・X5 3,0siスポーツパッケージ。マセラッティ・クアトロポルテ・スポーツGTS。最後にランボルギーニ・ガヤルド・スーパーレジェーラを試乗した。
さらに翌日、フリージャーナリスト枠で友人が予約していたBMW335Iツーリング、メルセデス・べンツCLS6,3AMG、ゴルフバリアントTSIコンフォートライン。そして再びランボルギーニ・ガヤルド・スーパーレジェーラに試乗。ところが午後から天候が一変、「東京は雪だって!」の声に、試乗は早々に切り上げた。
MSTVのプログラムはダッジのアベンジャーSXT、ジープのパトリオット・リミテッド。そしてBMW・X5 3,0siスポーツパッケージ。マセラッティ・クアトロポルテ・スポーツGTS。最後にランボルギーニ・ガヤルド・スーパーレジェーラを試乗した。
さらに翌日、フリージャーナリスト枠で友人が予約していたBMW335Iツーリング、メルセデス・べンツCLS6,3AMG、ゴルフバリアントTSIコンフォートライン。そして再びランボルギーニ・ガヤルド・スーパーレジェーラに試乗。ところが午後から天候が一変、「東京は雪だって!」の声に、試乗は早々に切り上げた。
こんな日に高価な高性能車を運転するなど、持っての他。何かトラブルを起こして他人様に迷惑をかけるわけにはいかないからだ。
以前、憧れの高性能車を運転出来ると、何を勘違いしたのか雑誌編集者が試乗車を走行不能にしてしまうトラブルが毎年のようにあったと記憶している。
しかし、今年28回目のJAIA試乗会は、そんなトラブルに見舞われることなく、無事に終了したらしい。めでたし、めでたしでありました。
Written by 西村 光生
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次回もお楽しみに! |
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