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第42回 ホンダ・オデッセイ
人気のオデッセイ、この秋、フルモデルチェンジで登場。。
表現はおかしいが、背の低いミニバンとして人気のオデッセイ。この秋、フルモデルチェンジで登場。
なんと、今度の新型で4代目だそうだ。いつの間にやら、進化と熟成を極めたと思って、試乗に出てみた。
果たして、オデッセイをミニバンと呼んでいいのだろうか。
新型オデッセイを目の前にして、あらためて頭をひねった。どこから見てもミニバン的雰囲気はないからだ。
ミニバンとは、ビッグなバンがあって、それよりスモールボディのバンを、ミニバンと呼ぶのだが、オデッセイには、その雰囲気さえない。個人的にはビッグキャビンのステーションワゴンにしか見えない。室内は3列シートが装備され、3列シートのクルマをミニバンと呼ぶなら、それは仕方がないだろう。しかし、トヨタのアルファード、ヴェルファイヤー。日産のエルグランドやら、その下のクラスのミニバンと比べて、どこに共通点があるかといえば、それは3列シートでしかない。それだけの理由でオデッセイをミニバンと決め付けていいのだろうか?
ところで、この春、スバルからデビューしたエクシーガ。ひょっとしてだが、
性格的にはオデッセイに近いものがあるとは思えないか!
オデッセイ、エクシーガともに、見るからにバンではない。
どこから見てもセダンの延長線上にあるクルマだろう。
ここで、ミニバンとステーションワゴンははっきりと区別するべきだと思う。
そんなわけで、オデッセイだが、かなりの完成度だ。
うまく上質に作り上げられている。
足の速いし、乗り心地、居住性といった、クルマの重要な部分に不満はまったくない。
どちらかといえば、多人数乗用ができるクルマというよりは、
思い切り贅沢なファミリーカーといいたい。そして、ファミリーカーとしては豪華で贅沢すぎるクルマだろう。
一体、どのような家庭を持っている人が似合いのクルマなのか、イメージが沸いてこない。
まさかとは思いつつ、現代版、磯野家が頭に浮かんだ。サザエさんちである。
エンジンは2、4リッターのVテック。FFも4WDも設定され、
ミッションは5A/TとCVT。
気になる価格は259万円から314万円まで。超高級なホンダのステーションワゴンである。
ファミリーカーの価格とは思えないところがホンダ的か……。
Written by 西村 光生
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次回もお楽しみに! |
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