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第45回 スズキ・ラパン
ウサギを選ぶか、バニーちゃんにするか……。
2代目でしょ、アルト・ラパンって!
一体どうしたことだ。以前から女性向の趣向が強いクルマだとは思っていたが、
今度のラパンはそれが徹底されていた。
何となく、ポワーとした存在があって、
周囲をホノボノとさせてくれる雰囲気があるアルト・ラパン。
最高速だ。スピードリミッターだ。走行性だ。コーナリングだ。
まぁ、クルマは軽自動車でも様々な評価の仕方がある。
そんな中、そういう評価基準では語れないクルマがある。アルト・ラパンもその中の1台ではないのだろうか。
背の低い、昔ながらの軽自動車らしいクルマの筆頭に挙げたいモデルである。
背の低いという形容詞と間逆のクルマ、それは何かと言えば同じスズキのワゴンR。
スズキは軽自動車の両極端を制覇したということなのだろうか。
さて、アルト・ラパンは子供の絵本にでてきそうなウサギ(?)がマスコット。
これがどうにも若い女性の心をくすぐるのか、チクチクと刺激するのか、人気なのである。
実際に運転してみると、ボディの四隅がしっかりと確認できて、
運転のしやすいクルマという意味で私、個人的にナンバーワンとしたいのです。
嘘だと思うなら、デーラーに足を運んで、
試乗させてもらうと、このクルマの運転のしやすさとホノボノ感を強く感じ取ることができる。
女性ユーザー重視というけれど。
外観色、内装のデザインやらコーディネイトは見るからに女性ユーザーを強く意識している。
しかし、今からウン十年前にちょこっとだけ流行の兆しがあった「女性仕様車」とはセンスが違う。
無理して女性仕様車ではなくて、可愛い、肌触りのいい女性向の軽自動車とでもいったらいいのか、
可愛すぎる室内のドアノブの写真フレームはどうかと思うけど……。
それ以外は肌触りのいい女性好みのクルマと言ったらいいかもしれない。
ところが、アルト・ラパンの走りっぷりは、男も満足させてくれる、質の良さがある。
「冗談じゃねぇよ、女のクルマじゃんか!」と舐めてかかってはいけない。
クルマとしてのトータルバランスが素晴らしくいい。
都会で緒い乗りならノンターボで十分に満足できて、使える性能と経済性を持っている。なかなか渋いものがある。
一方、ターボエンジンモデルは、
過激さを狙ったもので「ここでもう少し加速が」と思った瞬間、グンとターボが聞いてくれる、
いわゆるマイルドターボだ。
価格は2WD、4ATの廉価版が104万7千円。
トップグレードのCVT搭載4WDターボT/Lパッケージが155万4千円。
4WDにするか2WDか。ATがいいがCVTがいいか。これはユーザーの好み。
スズキのデーラーで確かめて欲しい。
女性ユーザーは、必ず彼氏と一緒に行って欲しい。彼氏が気に入ってしまうかも……。
Written by 西村 光生
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次回もお楽しみに! |
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