| MSTV.JP |動画の無料配信|画像|記事|東京モーターショー|旧車|自動車|バイク|ドレスアップ|ドリフト|コンパニオン|
TOP新車&インプレノスタルジックカスタム イベント車窓の世界バイク

第56回 スカイライン・クロスオーバー
四駆か、それなら仕方なかんべぇ!

 以前からスカイラインベースのSUVが国内販売されると、そんな噂が流れていた。 その噂は事実だった。 「四駆か、それなら仕方なかんべぇ!」とばかりに、御殿場周辺で行われた試乗会に出かけてきたる。 <続きを読む>

 

第50回 この不景気に、バカ売れ!
ホンダのニュー・インサイト。

ビッグ3がなんぼのもんじゃい!!

 ユーザーが本気で「欲しい」と思うモノを作れば売れるという、その見本と言うべきクルマがホンダから出た。
その名はインサイト。今、世界が注目しているハイブリッドカーである。 国内でハイブリッドカーと言えばトヨタとホンダが、その出来具合を競い合っていた。 これから先を考えれば、ガソリンエンジンに代わるパワーユニットが将来を担うことに間違いない。 このところ、世間で話のタネになっているクルマ、 つまりハイブリッドカーはガソリンエンジンと電気モーターのコラボだ。 三菱ではIミー部という完全電気モーターのクルマがあるが、まだ一般的ではない。
 てなわけで、デビューしたばかりで、いきなり一万五千台のオーダーを抱え、 ここしばらくパッとしない自動車業界に明るい話題を提供したニュー・インサイト。 このクルマのレポートをしよう。

 ハイブリッドカーは魅力的だけど、
  値段がね……。


 ハイブリッドカーは、同じクラスのガソリンエンジン車に比べると、高値というのが、 ユーザーが手を出しかねる要因の一つだったことに間違いはない。 「省エネエンジンであることはわかるけど、最初が高いじゃないの、それじゃあね……」と、 クルマを買い控えてしまうことになる。 「いいよ、まだ乗れるんだから」とね。
 はっきり言って、ハイブリッドカーと呼ばれるクルマで素直に 「かっこいい」と呼べるクルマがあっただろうか。あらためて周囲を見回すと、これが無い。 ハイブリッドカーの最初はトヨタのプリウス。 どうにもこうにも「デザイナーを連れて来い!」言いたくなるほど。 かっこの悪いクルマだった。業界では「カメムシ」と呼ばれたクルマだ。 かっこの悪さで目立って「これガハイブリッドカーなのさ」というアピールが狙いならば、 それもよかろう。このところ不景気風が風速40メートルで吹きまくっている日産の、 あのオバカ的な「のて」のコマーシャルにしても、名前を覚えてもらいたいというのが企業の狙いならば、 あれはアリだ、モハメッドのアリ。アリババのアリである。
 ところが、初代カメムシプリウスは目立つことのないかっこの悪さで、ユーザーは手を出しそびれていた。 そのあとのハリアー、クルガーにもハイブリッドは与えられた。 流行のSUVってことで、ハリアーは人気だった。その一方でクルガーは別れも告げずに消えていった。
 で、プリウスが2代目となって、いくらか見られる形になってから、めきめきと人気が出てきた。
 どういうつもりだったのか、 昨日までハマーでガンガンと走り回っていたアメリカの映画俳優が手の裏を返したように 「俺って、地球の環境とか、温暖化とか考えて……」と、 いきなりプリウスをマイカーにして、いい人ぶったりして、まぁ飛んでもない話だけれど。
 そんなこんなでハイブリッドカーは注目された。

トヨタがその気なら、ウチだって負けないから!

 トヨタばかりにいいかっこはさせられないと、 ホンダがやる気を出してシビックのハイブリッドを登場させたかと思うと、 2人乗車の、まるで大昔のスポーツカーを連想させるようなインサイトを登場させた。 ハイブリッドエンジンにアルミボディと、凝りに凝ったクルマを作り上げたのだ。
 そして行き着くところはプリウスVSインサイトの燃費競争だ。 燃費のみを追求したようなインサイトに対して4ドア5人乗車で、 しかも省エネで高燃費を売りにした2代目プリウス。
 二人乗りという、特殊性のために、それはホンダが予想した通り、インサイトは売れなかった。
 NSXだった、S2000だって売れない時代にスポーツカーのようであって、そんなことのない、 ただ二人乗りというだけのクーペが売れるワケがない。
 そんな、こんなと月日が経つうち、ハイブリッドエンジンのキモ、バッテリーの性能が著しく工場した。 それまで殿様商売で世の中、自動車メーカーをナメきっていたバッテリー屋が本気を出したことで、 ハイブリッドカーは進化したのだ。それがニュー・インサイトとして登場したってワケである。
 そしてニュー・インサイトの売りはその価格。
 基本のGグレードが200万円をきって消費税込みで189万円。 「ハイブリッドカーは高い!」という世の中の常識をひっくり返してくれたのだ。

普通に走れる感覚が、実に嬉しいのである。

 そういうことで、ニュー・インサイトを運転してきた。 外観はなぜか、プリウス似。やはり、高燃費を狙って、空力特性を重視すると、こんな形になるのだろうか。 走って見ると、これが、実に具合がいい。 ハイブリッドカーであることを、まったく感じさせないのだ。 まるっきり普通のクルマなのだ。やたらと燃費のいい、ごく普通のクルマ。 しかも、税金面でも優遇されるのだ。「まぁ、なんてお得な……」という女性陣の声が聞こえてきそうだ。
 確か、アメリカの新大統領バラク・オバマ氏は、もう潰れるか、廃業寸前というか、 アメリカの自動車メーカーに対して1リッターで15キロ以上走るクルマを開発しろ、そして作れとハッパをかけたが、多分、無理だろう。その無理を無理矢理でも実現させなければ、ビッグ3はこの世から消えるだろう。因みに参考までだが、10・15モード燃費は30、0km/L。JCO8モード燃費は26,0km/L。
 ビッグ3よ、できるモンならやってみな。ホンダは見守っているぜ。  

Written by 西村 光生


次回もお楽しみに!
チャレンジ 三宅島 モーターサイクルフェスティバル
MSTV編集の「昭和二十年DVD-BOX」映画を超えた真実のフィルム!発売中!
mstv.jp関連&推薦作品
シルクロード 砂漠紀行
インド
キャンギャル コレクション
©2011 MSTV.JP All Rights Reserved.