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第56回 スカイライン・クロスオーバー
四駆か、それなら仕方なかんべぇ!

 以前からスカイラインベースのSUVが国内販売されると、そんな噂が流れていた。 その噂は事実だった。 「四駆か、それなら仕方なかんべぇ!」とばかりに、御殿場周辺で行われた試乗会に出かけてきたる。 <続きを読む>

 

第54回 LEXUS IF250C

カリフォルニアの青い空は、やっぱり夢かなぁ
 オープンカーはドアを開けず、ドアを飛び越えて乗り込む……。 そんなシーンを映画やテレビで、いやというほど観た。 そしてオープンカーは、そのようにつきあい、使いこなすクルマだと、 多感な時期の脳味噌のどこかに刷り込まれていた。
 伊達男、遊び人、カタギではい人々の乗るクルマ。 まぁ、数多く観た映画の影響なのだろうか、屋根のないオープンは、そんな人々が乗るクルマで、 そういうクルマにいやが上にも憧れた。 そして、できることならカリフォルニアの青い空の下をオープンカーで走ってみたいと長いこと思っていたが、 やはり、夢か。

 年間で1週間か10日のオープン日和を楽しんで欲しいものだ。

 さて、もしかしたらそんな夢を叶えてくれそうなクルマ、 IF250Cを青空の箱根で乗った。 クルマとしては、相当に派手。 電動式のルーフを閉じた状態だと、そのスタイルングは今、一歩。 ところがスイッチ、ポンでおよそ20秒。 ルーフが畳まれ、トランクの半分のスペースに納まると、そこにはIFのオープンボディが現われる。 そのスタイリングリングイリングが好きか、嫌いか、好みと趣味はわかれるところだが、 相撲取りが優勝パレードで使う、あのオープンカーより、数段カッコいいことは事実だ。
 そう、こんな表現はいかがと思うが、遊び慣れた人間にはバッチリ似合う。 遊び人のためのクルマと印象が拭えない。走りの気持ちよさをどう伝えたらいいのだろうか。
 風と空気の臭いを存分に楽しめるのだ。 それに、あなたが「軽く流す」という運転ができるなら、隣りに乗せた彼女は大喜びしてくれるだろう。
 但し、日本にはオープントップが似合う、 絶好のオープン日和は年間を通して1週間か10日しかないということも忘れずに。
 自動車専門誌では、ボディの剛性だ。風の巻き込みだ。 車重が重いの。電動ルーフの開閉だと、重箱の隅を突きまわす評価がなされている。 それは、それだ。 しかし、箱根の山道を“慣れ”でかっ飛ぶ、 自動車評論家のような運転をするタイプの人間はちょいとスポーティだが気分と格好を楽しむIF250Cで、 そんなドライビングは、まづしない。
いや、ほとんどしない。絶対にしない……。とは、いいきれないか!

自分の目で確かめる。これで気に入れば「乗ってみなはれ!」

IF250Cは、とてもシャレた、至れり尽くせりのクルマであることは間違いない。 それに「大きなお世話だ」と言いたくなる部分もないわけではない。
 IF250Cのライバルは同じタイプの輸入車ってことになる。 未だに舶来崇拝主義(もう、ほとんど死語であろうか?) 者のあなたならば「バカやロー、レクサスっていったってモトを正せばトヨタじゃんか」というかもしれない。 輸入車がいいのか、それともIF250Cがいいのか、こればかりは個人の趣味、好み。 チンケな自動車評論家がドーノ、コーノといえる立場にはない。 とにかく、ここではレクサスブランドから4シーターだか5シーターのオープントップモデルが登場し、 気分のいいクルマであることだけ、紹介しておこう。気になるのなら、気取りの強いレクサスデーラーで確かめるのが一番だ。
自分の目を信用することですな。  

Written by 西村 光生


次回もお楽しみに!
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