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第56回 スカイライン・クロスオーバー
四駆か、それなら仕方なかんべぇ!

 以前からスカイラインベースのSUVが国内販売されると、そんな噂が流れていた。 その噂は事実だった。 「四駆か、それなら仕方なかんべぇ!」とばかりに、御殿場周辺で行われた試乗会に出かけてきたる。 <続きを読む>

 

第56回 スカイライン・クロスオーバー

 以前からスカイラインベースのSUVが国内販売されると、そんな噂が流れていた。
その噂は事実だった。
「四駆か、それなら仕方なかんべぇ!」とばかりに、 御殿場周辺で行われた試乗会に出かけてきた。

シマリを無くしたスカイライン?

 試乗会場で向かう途中、スカイライン・クロスオーバーと思えるクルマと何度かすれ違った。 試乗会へ一番乗りというのも、それなりに情報が得られるものだが、 これから試乗しようというクルマの走っている姿を見るというのも、貴重な情報である。 「おい、あれか。今日、乗るクルマは……」  そんな思いですれ違ったり、追い越されたりしながら試乗会の拠点であるホテルに向かった。 スカイライン・クロスオーバーの走っている姿「おっつ、これは……」というアピールを感じなかったのが、 ちょっと寂しい。目だって、これはかっこいいやという感じがしなかったからである。 北米では「インフィニティ・なんやら」という名前で人気があると聞くが、 言われてみればアメリカ人が好きそうなスタイルである。 正直に言って正面まらの見た目は「間延びしたスカイライン」という印象だった。

 何も、四駆じゃなくてもいいではないか!

 スカイライン・クロスオーバーにはFRの2WDと4WDの2種類4車種が設定されている。 どのモデルも軽く400万エンをオーバーする高級SUVだ。安くて420万エン。高いのは499万8千エン。 気軽にポンと買えるクルマではないことだけは確かだ。 さて、本当に4WDが必要かと、あらためて試乗車を眺めると、日本の道路で4WDが必用な場所はほとんどないし、 そんな場所にクロスオーバーは似合わない。 じゃ、ウインタースポーツの足にどうだとなると、そんな状況にも不似合いなクルマだと思う、そんなことから、 4WDはいらない、ちょっと高めの目線が確保できる2WDで十分ではないかというのが私が感じた印象だ。 世をあげてのSUVブーム。でも終わりがくるものだ。 先日、日産の本社移転に伴い、電気自動車が発表された。販売はまだ先だというが、 SUVの電気自動車というのは、まったく現実味がないのだろうか。 ハイブリッドというのも日産にはない。あるかもしれないが、表には出てこない。これが悔しいではないか。  私、熱狂的な日産ファンではないのだが、日産がハイブリッドを作るのか、 それとも電気自動車一本でいくのか、そこに興味がある。 トヨタとホンダばかりがハイブリッドではないでしょう。 現実味を感じさせるクルマの出現に期待するしかないのだろうか。  もし、仮にだが、スカイライン・クロスオーバーがハイブリッド、 もしくは電気自動車だったら、日産を見る世の中の目がガラリと変わっていたのになぁ……。    

Written by 西村 光生


次回もお楽しみに!
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