| MSTV.JP |動画の無料配信|画像|記事|東京モーターショー|旧車|自動車|バイク|ドレスアップ|ドリフト|コンパニオン|
TOP新車&インプレノスタルジックカスタム イベント車窓の世界バイク

第56回 スカイライン・クロスオーバー
四駆か、それなら仕方なかんべぇ!

 以前からスカイラインベースのSUVが国内販売されると、そんな噂が流れていた。 その噂は事実だった。 「四駆か、それなら仕方なかんべぇ!」とばかりに、御殿場周辺で行われた試乗会に出かけてきたる。 <続きを読む>

 
第5回  初コンタクトは美人の女土木作業員……。 

「ドウゾ!」と案内されたクルマはヒンドスタンのセダンである。  初めて乗るクルマだ。シンプルもいいところだ。余計なものは一切なし。  大昔のモーリスを彷彿させるクルマでホテルまで送り届けるという。
ビニールのシートがペタペタと身体に張り付く。
 空港を出ると、外は夕焼け。夕日を受けたオレンジ色のサリーを纏った女が頭に大きなザルを載せて歩いていた。サリーが透けて、足やお尻の線がくっきりと見えた。  
  なるほど、これがインドの風景ね。なかなかの美人の出迎えだ……。  
そんなつもりになったのだが、その女は裸足。  しかし、そのプロポーション、アーリア人の血筋を受け継いだ顔立ちはかなりのもの。日本なら、そのままトップモデルとして通用するのでは……。  だけど、長年にわたって裸足の生活をしている女の足は指が大地を踏ん張り続けたために、並みはずれた大きさだった。  
 因みに、オレンジはインドで幸運の色とされているのだ。 「なるほど、これがカースト制度のなせる技か」と、その時、思ったのだ。
 道路には処構わず牛がいるし、そこら中に牛糞がばら撒かれている。ニューデリー市内に近づくとクルマが増え、人が増えた。牛の増えた。  
 渋滞が始まり、かつてNHKのテレビで観たインドが目の前に展開されたのである。  ホテルに到着した。で部屋に案内されると、あとは夕食。それまで、やることがない。一階のバーでビールを飲んで時間を潰した。
 出されたのは東南アジアのタイガービールだった。  夕食。それはごく普通のホテルの定食だった。インドの香りは微塵もない。
 翌朝、朝食前にホテルの外に出た。  するとどうだ。早起きのインド人がホテルの前で待ち構えている。  
「案内スル……」  
「がいどスル……」   
 そういう輩が、まとわりついて、離れない。   
 ちらりと見た街角には修行僧なのか哲学者なのか、それとも……。  
 朝から瞑想にふけっている髪の毛、髭が伸び放題で、多分、一枚の布であろう、それを身体に巻きつけた、それともの人間が目立っていた。  
 インドの写真集などで見かける、あの姿である。ところが彼らにカメラを向けると、黙って手を出し、いくばくかの金を要求する。だから、彼らの写真はない。
 のんびりとデリーを散策することは失敗に終わったのである。
 その日の午後、イスラエルからの本隊がコルカタ経由でデリーの国内空港に到着するという。
 彼らと合流しなければならない。荷物をまとめてホテルをチェックアウト。
 国内空港で合流してから、バスで移動。
 大きくて立派なホテルに連れていかれ、インドの香りムンムンの昼食は豪華な食事だった。
 

<続く>

インド北部がどういう場所か、見当がつかない。ホテル玄関に咲いていた花にレンズを向けたが……。 観光案内パンフレットで目にした奇岩の山が行く手を遮るのか、それとも聳え立っているのか、まだ見ぬヒマラヤがどんなものか、想像するだけだった。
ルートガイドには高地にある湖が記されている。果たして、どんな湖なのか。氷河もあるというのだが、本当なのか? 高地になると、吹きつける強風で岩が浸食されるという。その現物も見たい、どんどんと夢は膨らんだ。
カシミールはインドであってインドではないという。そこに暮らすのはチベット系の民族が多いというが……。 ヒマラヤ連峰をこの目で見ることができるのか。8千メートル級の山々が連なっている景色など、滅多に目にすることは、できないのだから……。
大富豪もいるだろう。大きな農民の家もある。いよいよ、北のヒマヤラ山麓を目指す冒険旅行はスタートするのだ。
Written by 西村 光生
チャレンジ 三宅島 モーターサイクルフェスティバル
MSTV編集の「昭和二十年DVD-BOX」映画を超えた真実のフィルム!発売中!
mstv.jp関連&推薦作品
シルクロード 砂漠紀行
インド
キャンギャル コレクション
©2011 MSTV.JP All Rights Reserved.