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第56回 スカイライン・クロスオーバー
四駆か、それなら仕方なかんべぇ!

 以前からスカイラインベースのSUVが国内販売されると、そんな噂が流れていた。 その噂は事実だった。 「四駆か、それなら仕方なかんべぇ!」とばかりに、御殿場周辺で行われた試乗会に出かけてきたる。 <続きを読む>

 

第6回 新しい交易路は砂漠ハイウエイだった。

MSTV.JP シルクロード砂漠紀行[シルクロード,フフホト,チンギスハーン,ヘディン,マルコポーロ,黒水城,北京,ジープ,バタンジリン,砂漠
ゴビの名物、蜃気楼。地上が暖められると起きる現象
 
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ガードレールも何も無い山岳路。一応、国道級。
 
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バタンヂリン砂漠の北辺を走る現代交易路は砂漠ハイウエイだ。
 
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激しく巻き上がる砂埃。微粒子で黄な粉である。
 
 

 リンカから1時間ほどで簡易舗装路は消えてフラットなダート路に変わった。道は重機で最終整備がなされ、これから舗装工事が始まるかのようだった。これまでの簡易舗装路よりも立派な幅広い道だ。

  いよいよ、バタンヂリン砂漠に入ったのだろうか。周囲360度、視界を遮るものがいつの間にか消え一望千里、荒野である。

  多少の起伏はあるものの、ほとんど平坦。それが地平線まで続いている。

  昼近くになると地表温度が上昇し、遠くに蜃気楼が見える。そしてところどころに小さな竜巻が生まれ砂漠の砂、泥を十メートルほど巻き上げては消えるということを繰り返している。しかし、ひとたび、風が吹けば黄な粉のような泥が舞い上がり、先ほどまで見えていた空と地平線が交わる部分を隠す。

  太陽まで遮り、晴天が一気に曇り空となってしまうのである。

  道はまっすぐに西に向かっている。道の両脇は、いつごろから砂漠なのだろか、多少の起伏が連続した砂漠というより砕石のような砂利が混ざった土漠が果てしなく続いている。人の気配も動物の気配もまったく感じられない。

  北京ジープのエンジン音、路面から伝わる振動と騒音だけが耳に届くだけだ。

  中国人運転手は無口だし、言葉が通じない。たどたどしい英語で短い会話をするだけだ。

  時折、ブーを通訳にして運転手と砂漠の話をする。

  フフホトを出て以来、道路標識は目にしていないし、途中に村や町があるわけでもない。それにすれ違うクルマにも出くわさない。

  時速80キロほどの速度で、クルマは淡々と走る。

  前を行くクルマが激しい砂煙を上げ、その土埃が建て付けの悪い北京ジープの中に入ってくる。クルマの中は、黄な粉をぶちまけたように、その土埃が舞う。

  とにかく、走り出してから周囲は果てしなく平坦でつかみ所がない。二百キロほど走っただろか、目の前に壁のように岩山が迫ってきた。それは砂漠にできた吹き出物を思わせるものだった。山麓的な起伏もない。それはダンプカーがいきなり道端に砕石を置き去ったような、地中からボンと突き出したいつ、岩がゴロゴロと落下してもおかしくない岩石の山だ。山全体が漬物石ほどの大きさか、それ以上の砕石が積み上げられたようで、それまで視界を遮るものが、何一つ無い荒野の中に現れた。

  これまでの走行ルートを考えれば、目の前に現れた山は迂回するはずである。

  ところが、道は岩山に向かって伸びていた。しかも、急斜面に九十九折で道は頂上を目指している。運転手はためらうことなく、斜面を登る。無論、ガードレールなどない。

  どんな手法で作られた道なのか見当はつかない。道は細く対向車がきたら逃げ場もない。

  優先権は早い者勝ちなのだろう。幸いなことに頂上まで、対向車は現れなかった。

  急斜面を登った分、下りがあるはずだが、下りはほんの少ししかなかった。地形的には、それまで走ってきた土漠よりも高い場所にある土漠に向かったのである。

第7回 いよいよ、バタンヂリン砂漠へ。

Written by 西村 光生



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