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第56回 スカイライン・クロスオーバー
四駆か、それなら仕方なかんべぇ!

 以前からスカイラインベースのSUVが国内販売されると、そんな噂が流れていた。 その噂は事実だった。 「四駆か、それなら仕方なかんべぇ!」とばかりに、御殿場周辺で行われた試乗会に出かけてきたる。 <続きを読む>

 

第13回  黒水城とその滅亡。

MSTV.JP シルクロード砂漠紀行[シルクロード,フフホト,チンギスハーン,ヘディン,マルコポーロ,黒水城,北京,ジープ,バタンジリン,砂漠
黒水城の西壁から城壁を越えて侵入した砂。数年で城内を埋め尽くす勢いだ。
 
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黒水城の象徴、仏塔の下で学者、研究者らと記念撮影。
 
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黒水城に向かう途中、朽ち果てた塔を多く目にする。かつては賑わいを見せていた城郭都市ことの証明である。
 
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修復された仏塔だが、強い日差しと乾燥、砂嵐で漆喰が剥がれてしまう。修復と破壊のいたちごっこだ。
 
 

   黒水城を擁する西夏国はチベット系の民族が建国した国だということだけはわかっていた。しかし、どんな国だったかわからない。西夏国に関してあまりにも資料が乏しく、調べようがなかったのである。詳しくはわからなかった。  

 西夏国がいつごろ建国されたのか。10世紀なのか11世紀なのか、それよりもっと前から存在していたのか。中国の歴史書によれば西夏国が東西交易の要衝の地であったことが記されている。これは交易路を歴史的に辿ってみるとわかる。南はシルクロード。北はステップルートに通じる交易路が西夏国の中を東西に走っている。

 黒水城は1209年。モンゴル騎馬軍団が他国へ攻め込むための道筋で西夏国に侵入。その後もチンギス・ハーン率いるモンゴル騎馬軍団は西域に攻め込みホラズム王国を蹂躙。チンギス・ハーンの年表だとその後、4、5度は西夏国に侵入している。

 1227年。チンギス・ハーン最後の遠征で、西夏国はモンゴル騎馬軍団に攻め込 まれ滅びた。そして時代は元朝、明朝と変わり、明朝の末期に黒水城そのものが滅びた。  コズロフ大佐が黒水城で見つけ出し遺品や古文書に記された文字は漢字を母体に西夏国が編み出した独特の複雑な文字で、解読に時間がかかり、最近になって、ようやく解読されたのである。

 それらの文字で歴史を記した西夏国の古文書によれば、黒水城は明朝の時代まで、約四百年、この地で栄えていたことが証明された。

 黒水城は祁連山脈に降り積もった雪が溶けエヂナ川となって、途中、いくつもの湖を潤していた、その終点に近い中州に建設されたものだ。
最近の調査によってそれは証明されている。

 さらに、西夏国が滅び、元が栄えたわずかな時期。北アジア一帯は寒冷期に見舞われたという。寒冷期に入り、それまで多くの水を運んでいたエヂナ川の本流、黒河に流れ込む水の量が激減した。河の最初の一滴というべき祁連山脈に降り積もった雪が溶けなくなってしまったのだ。水量が激減、流れも変わった。水は枯渇、黒水城周辺は乾燥地帯となったのだ。そして黒水城は人が去り城郭都市だけが砂漠に残されたのである。 

 作家の開高健氏の音頭とりで始まったチンギス・ハーンの墓を探すというゴルバンゴル計画で多くの学者が、モンゴルからバタンヂリン砂漠に入り、これまでにない調査を実施した。気象学者やら地質学者が丹念に調査した結果、解明されたことだ。
 黒水城に近づくにつれ、周囲に畑と思われる場所が目立って増えてくる。それに、砂漠と同色のアドベレンガで築かれ、朽ち果てた建築物に出くわす。それらは北から攻め入る北方騎馬民族から黒水城を守るために駐在していた兵舎や家畜小屋の跡だという。 ダランクブから黒水城まで、地形は起伏に富んでいた。目指す黒水城は、比較的低い地形に思えた。西は小規模な砂丘が連なり、東側はほとんど平坦な荒野だった。

 黒水城が全盛を極めていた時代、黒水城を中心にどのような風景が展開されていたのだろう。いまは、見渡す限り砂漠である。しかも起伏に富んだ地形には畑の畝がかすかに残っていた。畑と畑の境と思える場所には枯れて乾ききった樹木の残骸だけが残っている。

第14回  エヂナ旗ダランクブを後に。

Written by 西村 光生



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